やってやろうじゃんハジャセンター
1999年にチョー氏によって創設された韓国のハジャセンターは、デザインや市民文化など多くのプロジェクトを通して、遊んで学べる文化の工場である。
急速な進歩をとげた大量生産の社会は、無気力で無関心で、全てに受け身の若者を生み出した。学校、親、商業社会の抑圧を受けている若者に今必要なのは、それぞれの個性に合わせた、脱大量生産の教育なのである。若者の危機は、人類全体にとっての危機。若者に「ハジャ」の意味である「やってやろうじゃん」という気を起こさせることこそがハジャセンターの挑戦なのだ。
第一期生のキム氏も学校制度に疑問を感じ、ハジャセンターに通うことで、デザインというやりたいことを見つけた。今、未来を見つめる彼女の目は輝いている。
教育とは一方的に教えることではなく、共に学ぶこと。またそうした人材を見つけることが最も重要な課題になっている。チョー氏の活動は、まだ小さな一歩だが、次世代を作りだす無限の可能性を秘めている。(櫻)
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