かわいいだけでは、かわいくならない
開演前から長蛇の列となったこの講演。赤司氏と野田氏のパイプ役となった松本氏が進行役となる形で進行した。赤司氏が代表を務める(株)メディコム・トイのBE@RBRICK。手足が長くてお腹が出たこの熊のフィギュア、「かわいいだけでは消化されない違和感を残したかった」と赤司氏は語る。BE@RBRICKは企業や各方面のクリエイターとのコラボレートによって数が増え、今やその種類は2,000以上にのぼる。赤司氏は講演中に次作のデザインを野田氏に依頼。どんなBE@RBRICKが登場するか期待が高まる。「かわいいの代名詞」と紹介された野田氏は、上下チェックのシックなスタイルで登場。自身がプランニングしたラフォーレのCMを紹介し、「想像だけで幸せになれる自身の内面を表現した」と語る。松本氏はそんな野田氏の作品を、男から見た女性ではない、女性にしか創れない世界と分析した。三氏はあっという間に過ぎ去った100分に、全然時間が足りないといった表情。「かわいい」話は尽きることを知らないようだ。(久)
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