ニューヨーク市生まれ。クーパー・ユニオンでイラストレーションとグラフィックデザインを学ぶ。高名なプッシュピン・スタジオの共同創設者であり、その独特なスタイルは現代のヴィジュアルコミュニケーションに世界的な影響を与えている。1985年、プッシュピン・スタジオからプッシュピン・グループへと名を変え、そのディレクターとなる。 国内外の一流企業、広告代理店、出版社をクライアントにもつ。そのデザインやイラストレーションは広告、アニメーションフィルム、企業および環境グラフィックス、書籍、雑誌、ポスター、パッケージやレコードジャケットに使われてきた。また、ニューヨークのリンカーンセンターでのミュージカル「キャンディド」やフィラデルフィア・オペラ・カンパニーによる「魔笛」の舞台背景を制作。多数の児童書をデザイン・執筆し、挿絵を描くほか、多くのタイプフェイスを生み出した。雑誌「プッシュピン・グラフィック」の購読者は世界中におよぶ。またスティーヴン・ヘラーとともに、美術やグラフィックデザインに関する書籍を出版する「プッシュピン・エディションズ」を設立した。 様々なスタイルやメディアで仕事をしており、そのデザインやイラストレーションはアメリカ、ヨーロッパ、日本、ブラジル、ロシアの主要なギャラリーや美術館で展示されてきた。クワスト氏とプッシュピンは、パリのルーブル美術館で2ヶ月間にわたる回顧展「ザ・プッシュピン・スタイル」を開催。彼の作品は中でもチューリッヒ博物館、マインツのグーテンベルク博物館、サンパウロ美術館に展示され、また国内で絵、彫刻、版画の個展を幾度か開催。ポスターはニューヨーク現代美術館、スミソニアン研究所クーパー・ヒューイット博物館、アメリカ議会図書館、グーテンベルク博物館、イスラエル博物館にパーマネントコレクションされている。 |